TELEFUNKEN(テレフンケン)のダイナミックマイクです。
このTELEFUNKENという会社、とにかく歴史が古い。1903年から存在している会社。
今では、真空管のメーカーかと思いきや、マイクの技術もすごいけど、
第二次大戦中にテレビなどの放送など、スタジオ用機材を作り、FMラジオ放送の創始者としても知られています。
現代に普通に存在しているスタジオ用の音響機器など、初期の初期に作り上げたすごいメーカーなんですよね。
さらに、1988年までレコード会社だったという側面もあり、真空管をメインに、音楽的な要素を多分に持った会社というのがわかります。
このマイクは、TELEFUNKEN m80 OAKマイクです。
TELEFUNKENホームページより。
M80はダイナミックマイクでありながらコンデンサーマイク並のパフォーマンスを兼ね備えた非常に優秀なマイクです。
単一指向性でワイドなダイナミックレンジ及び周波数特性を誇ります。
ハンドリングノイズを抑えるボディ設計と、ダイアフラムの音色はオープンでワイド、ミックスの中でも埋もれることなく存在感のある音が期待できます。
M80の最大の特徴は新設計ローマスボイスコイル及び超薄型マイラーダイアフラムとAMI/TAB-Funkenwerk社製のカスタム出力トランスにあります。
この新設計のダイアフラムは今までの『重い』ダイアフラムとボイスコイルで失っていた『音色』を変化させることなく
高効率で電気信号に変換する事ができ、またT80 TELEFUNKEN社製カスタムワウンド・トランスフォーマーは
古き良きアナログオーディオの独特の暖かみのありながらプレゼンスのある音を出してくれます。
低域の近接効果も程よくコントロールされておりボーカルはもちろんの事、ドラムやベースなどの録音にも非常に優秀なマイクとなっています。
タイプ: ダイナミック
極性パターン: スーパーカーディオイド
周波数範囲:50Hz~18kHz、±3dB
カプセル: 25mm ダイナミック ムービング コイル
トランスフォーマー: TELEFUNKEN Elektroakustik T80
感度:1.54mV/Pa、±1dB
出力インピーダンス:325Ω
最大 SPL (1% THD の場合): 135 dB
寸法/サイズ: 長さ 184 mm x 直径 48 mm
重量:430g
雅音人のDear My Heart の制作をした時の東京のサンライズスタジオで録ったこのマイク。これもTELEFUNKENの、いわゆる47tubeと言われるマイク。
この47tubeを使った音源は、雅音人のDear My Heart のボーカルで聴くことができます。
この時代のマイクは、NEUMANN(ノイマン)など、ビートルズ時代にはすでに有ったもので、
この時代のこのマイクしか出せない音があります。
真空管のマイクですが、何と言っても、やわらかなふくよかなサウンドが特徴的で、
普通のコンデンサーマイクでは作れないサウンド感です。
これから先も、このm80というマイクが伝説を作って行くのでは?
マイクと口元の距離が少し変わってもサウンドが変わらないという印象です。
機能的に実に優れています。
さすがにTELEFUNKENのマイクですね。