このギター、みなさん、ご存知ですか??
以前からピックアップのクオリティーが素晴らしいということを中心として、話題になっていました。
最近日本の代理店はイシバシ楽器となり、一気にその名前が浸透してきたように思えます。
オーストラリアのギターブランドCole Clarkはブラッドレー・クラーク氏が2001年にスタートさせました。
ブランド名の由来は、その立ち上げメンバーの一人アダム・コール氏との連名。
オーストラリアの名門ギターメーカー「メイトン」に勤務していたクラーク氏は、
そこで培った製造技術にプロミュージシャンとしての経験を加えて、緻密で頑丈で実用的なギターの生産を目指したことから始まります。
ギターの素材は、オーストラリア原産にこだわり、他のメーカーでは聴かないような素材ではありますが、
緻密に計算された、素材の音響バランスで、実にアーティスティックなサウンド感があります。
まさに、曲の制作意欲をくすぐるようなサウンド感。実に不思議に心の琴線に触れるようなサウンド感。
低域から、高域までのバランスが実に良い音で響きます。
このCole Clark、どのギターもオール単板で出来ています。
グレードがFL1とFL2、FL3という感じで3段階あり、
当初は、FL1が2Wayのピックアップで、それ以上が、3Wayのピックアップでしたが、
最近は、FL1も3Wayのピックアップとなり、FL2、FL3と同じピックアップが使われるようになりましたので、
すべて単板のギターということもあり、3Wayピックアップ搭載のFL1になりますと、ほぼ装飾の違いだけになりましたので、
高価の中でも安くておススメということになるかと思います。
これが僕のCole Clarkです。
FL1EC-BM(2019年製)
素材は、何とサウンドホールの中のネックの設置されている箇所に張り付けてあります。
TOP
Bunya(ブンヤ/バニヤ)
― コール・クラーク・ギターで最も人気のある木材です。85%のユーザーはBunya材を選択します。この材は良く鳴り、とてもクリアーな低音で、バランスのとれた音を奏でます。スプルースよりも18%強く、伸びやかなサウンドが特徴的です。
Side Back
Queensland Maple(クイーンズランド・メイプル)
― この材はバランスの良い自然な音色で、エレアコギターを活用する多くのプロミュージシャン御用達の材料。マホガニーの音と比較され、音の伸びが特徴です。
Neck
Queensland Maple(クイーンズランド・メイプル)
Finger Board
Rive She Oak / Casuarina Cunninghamiana (リバー・シー・オーク)
日本名カンニンガムモクマオウ。小川沿いや沼地に生えるため、防砂/防風などのために植えられます。木材としては将来的にも仕入れやすく、また性質がローズウッドとエボニーの中間くらいにあるとして、コール・クラークでは盛んに利用されています。
Pick Up
Cole Clarkは、このピックアップがすごい。現在のCole Clarkは、ピックアップ搭載の全機種このピックアップが付いています。
ナチュラルピックアップ
コール・クラークの専売特許のピックアップシステムは、アコースティックサウンドらしさを忠実に再現するナチュラルなピックアップシステムです。
ピックアップはより自然なナチュラルトーンを求めて、ピエゾの弊害を避けて、ある特定の周波数帯に存在する異なる要素を折り合わせて音を増幅します。
これはサドルの底に搭載された6つのピエゾのコンビネーションを使い、
中音から高音帯(350Hz最大クロスオーバー)の中の可聴周波数をブレンドするフェイスセンサーとコンデンサーマイクロフォンにより、
究極のアコースティックサウンドを作ります。
ノブが、Bridge Face、Vol、Micと3つあり、
Bridge Faceは、Bridgeの方にノブを回すと、通常のピエゾの様なイメージになりますが、
このFaceという方に回すと、表板を叩くと実に気持ちいい音でパーカッシブルな感じでカーンという音がする様になるんですね。
AG一本でライブをやる場合でも、最近はギターを叩きながら演奏する奏法(スラム奏法)などをされる方はもちろんですが、
ちょっとした決めのところで、気持ちよくギターを叩いた音が欲しいという時も、良い感じで鳴るというイメージを作ることができます。
Volはもちろんボリュームコントロール。
Micは、ギター内になかなか良い感じのコンタクトマイクが搭載されていて、このノブを回すとこのマイクのイメージが強くなってきます。
ライブ時では、上げすぎるとハウリングも起こす可能性がありますので、上手くコントロールすることが必要ですが、
レコーディングでは、ニュアンスがさらにナチュラルに近くなってきます。
他に、Treble、Mid、Bassの3つのレバーがあり、調整出来ますが、
フラットのままでかなり使いやすいサウンドにチューニングされています。
弾いてみると、実によく出来たギターで、ずっと弾いていても飽きが来にくい音になっているかと思います。
2001年からのメーカーなので、新しいですが、実に革新的なアナログ感を大切にしながら、
現在の技術を満載させた、なかなかアーティストの痒いところに手が届く感じのギターになっていると思います。
イシバシ楽器が代理店ですので、イシバシ楽器各店で試奏することが可能ですので、
是非弾いてみて体感してみてくださいね。
雅音人のコンサートでもそのうち登場するかと思います。
出典