ピックアップの特徴と相性について

ピックアップの相性については、当ブログでも紹介していますが、

それでは具体的にどうか、という検証をしてみたいと思います。

今回は、
LR Baggs iBeam アクティブ

Anthem(アンセム)

M1アクティブ

この3種類と、サウンド感の関係について書いてみようと思います。

なぜ、こんなことをしようかと思ったかにつきましては、iBeamがとても素晴らしいサウンド感で出してくれるギターもあれば、

同じiBeamのはずなのに、どうも音が良くない状況になってしまうギターもあり、ベストマッチのピックアップではないと

ベストなポテンシャルを発揮できないということかと思い、僕の所有楽器を使ってお伝え出来ればと思い記事にしました。

まず、iBeam搭載で、ベストマッチのギター

iBeamの特徴としては、ピエゾだけど、ピエゾじゃない。要するにサドルの下にピエゾを敷くタイプではなく、

ギターのボディーの中のサドルの下に張り付けるタイプのピエゾです。

生音が変わらないのと、ギターの箱鳴りをそのままアンプから出すことが出来るという画期的なピックアップです。


1991年Gibson J-45

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Truth TN-35

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このあたりとなりますが、見た感じがよく似てますよね。ラウンドショルダーになっていまして、お互いにマホガニーのギターです。

Gibson系のギャンギャン言うタイプのギターは、iBeamはピッタリかと思います。

暴れ感も実にクリアーに表現してくれます。

とちらかというと抜けの良いサウンド感のギターに合うのではと思います。マホガニーの乾いた感じのギターにはとても良いのではと思いますが、

ローズウッドのゴージャスな感じの音のするギターにこのiBeamはどうも合わないと思います。

今回、MartinのD-35にこのiBeamを付けていましたが、どうしても出音がモアモアしたザラザラ感もあるような音になってしまうのです。

それで、この相性というのは非常に重要だと感じたというわけです。




他に、このギターもiBeam

YAMAHA FG-450
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今回、Martinに付いていたiBeamを、このギターに設置しました。

倍音がすごくて、それこそ、強烈に鳴りまくるギターですので、そんなギャンギャンした感じをそのまま表現できます。

このギターはトップスプルース合板、バック、サイドはニューハカランダ合板ですが、FG-450を弾いている人は分かると思いますが、

まるで戦車のように鳴りまくるギターです。

重厚なサウンドで音量もものすごくあります。これが合板ギターとは思えないと思います。

こんな重厚感のある倍音をそのまま拾ってくれるのがiBeamというわけで、このギターとも相性はバッチリです。

暴れている感じの音をそのまま出したいという時にはiBeamでしょうね。


次に Anthem(アンセム)

これは、K.YAIRIのDY-41に設置しました。

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アンセムは中低音は、サドルの下に敷いたピエゾで拾い、

高域だけは、ギターの内部に設置したコンタクトマイクで拾うという、2020年現在、LR Baggsの最上位機種となっています。

大抵のミュージシャンは、好んでこのアンセムを使いますが、このギターは1979年製で、サドルの幅がアンセムのピエゾの幅と合わず、

溝の切り直しから始まり、バランスが取れず、再度溝を切り直したりして、やっとバランスが取れて、弦高とナットの溝も調整して

ようやく弾き心地も良いギターとなりました。

アンセムの音は、少しハイ上がりかと思います。自然と言えば自然ですが、多少高域が強いかな?そこはコンタクトマイクとの調整にもよりますが、

アコギ好きの人のアコギらしい音を求めるなら、このアンセム、という選択になるかと思います。

ただ、決して落ち着いた音ではないかな?という気もします。安定と落ち着いた、という感じを求めるなら、断然マグネチックの選択となります。


最後にM1アクティブ

これは、1989年のMartin D-35に設置しました。

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このギターは、Martinの中では歌モノに合っているというサウンド感で、低域も高域も非常にレンジが広く、

安定した音なのですが、iBeamを付けていたら、この安定した音が、ボワボワした感じで、あまり良い音に感じない出音になってしまいました。

それで、今回で、このiBeamはYAMAHAに設置することにして、取り外して、安定と上品なサウンド感のマグネチックにすることにしました。

当初は、やはりマグネチックのsunriseを付けていましたが、sunriseはパッシブですので、バッファーアンプで音を太くしたやらないといい音にならなかったのと

コストパフォーマンス的に非常に厳しいピックアップで、

マグネチックでパッシブなのに、4万円以上するというピックアップの上に、バッファーアンプがまた高いわけで、

現在では、このピックアップを越える良いものが出ていますので、特にマグネチックで評価の高いM1アクティブを設置しました。

とても安定していて、上品なサウンド感ですので、やはりこのギターには、マグネチックが合っているのではと確信しました。


以上、具体的なギターとピックアップの相性を書いてみました。

自分のギターのサウンド感がどうなのか?また出音をどうしたいか?これによって、ピックアップも選ぶ必要があるかと思いますので、

ご参考にしていただければと思います。





by artwing | 2020-11-06 01:21 | 40歳以上の音楽スタイル

雅音人の辻が語る、40代以上の方々に送る、質感にこだわる人生のススメ


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