アコギとピックアップの相性

実は、ピックアップと、ギターの相性というのがあるんですよ。

僕は、あえて、サドルの下にピエゾを敷くことをしない、LRBaggsのiBeamというのが生音が変わらないので好きで、

もちろんアクティブのiBeamです。

アコギとピックアップの相性_d0063599_16203663.jpg

僕の1991年のGibsonJ45、2001年のTruth TN35はiBeamでとても良い感じなのです。

Dear My Heartで弾いているギターのサウンドは、1991年のGibsonのJ45に、iBeamのアクティブを後つけして

鳴らしているのですが、実に良いサウンド感なのです。

ところが、現状、1989年のMartin D35も今はiBeamなのですが、これが相性がどうも良くないのです。

コンサートで、ドーンと鳴らしてみたら、これが、どうも音が変なんですよ。

ザラザラしていて、Martinらしい音が出ない。

これが不思議で、前述のGibsonJ45、またはTruth TN35は、

マホガニーでこのTruthもマホガニーでダブルXブレーシングでGibson系といえばそうかも知れませんが、

このあたりは実に相性が良くて、出音もまさにアコギサウンドという感じの音が出てくれるのですが、

どうもMartinのD35は、iBeamではない方がいいかなと考えて、

先日ヤイリギターさんで、リペアの松尾さんに聞いたら、

偶然聴く前にその話になり、GibsonとiBeamの相性は良いみたいね、という話題が出て来て、

MartinとiBeamはどうも合わないみたいよ!という話で、

僕が思っている通りの内容でして、

Martinは、結構マグネチックを付けている人多いみたいな話が出てきました。


実は、僕も以前はこのMartinに、sunriseを付けていました。

初期の頃でしたが、このD35にsunriseと、sunriseの バッファーアンプを使って膨らみを出して

音つくりをしていました。そこに、Made in JapanのBOSSのコーラス、CE-3をかまして

ライブなどはこれが僕の音でした。

アコギとピックアップの相性_d0063599_16271270.jpg


これが実に良い音でしたが、時と共にピックアップも良いものが開発されて、

sunriseは、ソロギターの方がコンタクトマイクとミックスで使うピックアップというイメージも強くなり、

一度、コンサートのリハで開くはずないドアが開いてその前に在ったD-35が倒れて、sunriseが割れてしまったことがあり、

そこから、iBeamにしたんですが、あまりにもイメージの違う音になってしまいました。

今は、sunriseじゃなくてもいいマグネチックのピックアップはありますので、

この際、レビューも見ながらマグネチックに変えようと思います。

やっぱりLRBaggsのM1のアクティブあたりかな~と考えています。

アコギとピックアップの相性_d0063599_16365936.jpg
もちろん、LR Baggsのピックアップと言えば、最高峰のアンセムだと思いますが、

僕の個人的な感覚だと、サドルの下にピエゾをかませてしまうと、どうしても生音が変わるという怖さがありまして、

K.YairiのDY-41は、ヤイリギターさんのおススメピックアップがアンセムだったということと、

どこまでも調整をお願い出来るというメーカーさんということもありまして、付けてもらいました。

アコギとピックアップの相性_d0063599_16473365.jpg
アコギとピックアップの相性_d0063599_16484885.jpg

案の定、生音、ピックアップのサウンド感、弾き心地などなど、かなりな長時間の調整をしていただけたおかげで

バッチリなところまでたどり着いたのですが、

Martinはそんなわけには行きません。

生音は変わらないという絶対条件がありますので、ピエゾ系ならiBeam、それか、マグネチックか、という

選択肢しかありませんでしたので、今回の選択は、iBeamの相性が悪い以上、マグネチックしか選択肢がないわけでして。

そんなわけで、ピックアップを付け替えるという作業を行いますが、

Martinから外したiBeamは、1970年代のYAMAHAのFG-450に設置しようと考えております。

相性というのは付けてみないと分からないというものですので、

なかなか難しいですが、選択前に少しでもお役に立てばと思い、この記事を書いています。

どうぞご参考までに。



by artwing | 2020-11-01 16:50

雅音人の辻が語る、40代以上の方々に送る、質感にこだわる人生のススメ


by artwing