最近の制作方法も、いろいろ検討を重ねながら、県外者が他県に出入りすること自体も
はばかられる昨今、今まで、愛知県と長野県を行ったり来たりを繰り返して制作を行っていましたが、
オンラインでの音源のやりとりというのが今の方法というところですね。事実、ネットで音源のやりとりをするのは
アートウイングレーベルの初期からの方法でしたから、今更問題はありません。
とはいえ、今後状況が変わり次第、随時、制作方法も変更して行こうと考えております。
そんな中、相方のTamikoさんが、今までの感謝とこれからよろしくの思いを込めて
「信州夢賛歌」という曲を作ったとのこと。
長野県になかなか出入りできずにいた僕は、どうやってこの曲を理解しよう?と方法を考えていました。
Tamikoさんにいろいろ難しい機械の操作などをお願いしても過去の経験上無理そうですし。
とりあえず、歌詞を読ませてもらいました。
なるほど。確かに、信州夢賛歌、というテーマの詞だな~と感じました。
果たして、この詞にどんな曲が付いているんだろうか?
それが分からないまま、日にちばかり過ぎてしまいました。
Tamikoさんの頭の中には、この曲で長野県の人たちが元気に活力を取り戻して欲しいという
大きな思いがどんどん膨らんでいきますが、僕は、曲を聴いていなくて、どうしようと思っていましたが
昨日、ついに、電話ごしに、「私、今、歌おうか?」
「うん、じゃ、お願い」
ということで、電話越しに、Tamikoさんが歌いだしました。
♪~♪
電話越しなのですが、生で歌う、Tamikoさんの歌声とメロディーに
鳥肌が立つほど、「すごいな~」と思ってしまいました。
この人の歌はすごい!!と思いながらも22年もやってきているのに、
未だに、直接生で歌を聴くと、メチャクチャ感動する。
僕は、CDの制作者として、この生歌と、CDの音源の、この感動する感じの違いに愕然とする。
普通は、CDはバッチリ録れていて素晴らしいが、生で聴くとイマイチ、とかいうのは
よく聞く話なのですが、Tamikoさんの場合は全く逆なのである。
生で歌うと、メチャクチャ感動するのに、CDで聴くと、
この不思議な揺らぎ感というか感動する感じが伝わらない。
その答えは??
未だに分からないのですが、それこそ、CDと、生の違いなのだろうと思うのです。
今回、電話越し、音質は、いわゆる「電話サウンド」なのに、
生で歌っているこの声とメロディー、そして歌詞。
生を聴かないと分からない、この素晴らしい化学反応。
鳥肌が立つような、この不思議な感動。
これが、やっぱり歌そのものなのだと思うわけです。
今度、試験的ですが、僕の生ギターと、Tamikoさんの生歌だけの
ビデオを撮って、それをYouTubeにアップしようと考えています。
果たして、こうすると、あの電話で聴いた時の不思議な感動がそのまま伝わるのかどうか??
制作者としても、とても興味深いのです。
今回の記事は、まるで自画自賛の様で、とても心苦しいのですが、
この曲だけ、詞だけ、声だけ、というのでは語れない
曲、詞、歌声、という三位一体の化学反応こそ、「歌」なのだと、
かなり当たり前のことを言っているようで、
詞だけ見ても分からんよ、曲だけ聴いても分からんよ、声だけ聴いても・・という部分があるんですよ。
やっぱり、感じるってことだと思います。
是非、そんな心を大事に、歌を感じていただければと思いまして、恐縮ですが、
こんな記事を書いてみました。