ここしばらく、特に2020年に入ってから、昨年発症した潰瘍性大腸炎が活動期に入って、
1月から2月に渡って、相当苦しんで、2週間にわたって、まるで寝たきりの状態になってしまっていました。
今まで、22年間の音楽活動の中で、2003年からプロモーションの人が付いたりして、プロ活動が始まったり、休むという感覚は全くなかったのですが、
休まざるを得なくなってしまいました。
この病気が発症したタイミングからしてみると、昨年2月に血便が出て、大腸内視鏡検査で潰瘍性大腸炎と診断されたのですが、
音楽活動だけの会社だったのが、配送の仕事もその会社内に入れて、さらに、翌月、3月から
高齢者向けの配食サービスを立ち上げるべき準備で大わらわの時でした。
確かにストレスがかかっていたかと思います。
かといって、2019年中は血便は止まらずですが、別に動けないことはなく、下痢もそんなに大変な状況ではありませんでした。
食生活を改めよう。きっと、これで良くなってくるんじゃないか?
いろいろ考えて1年を過ごしていましたが、相変わらず血便は止まらず、トイレに行くと、便器が真っ赤になってしまうというのの繰り返し。
一度も血便じゃなかったことがありませんでしたが、動けないわけではないので、お医者さんに行って養生しようという考えが全くありませんでした。
ところが、2020年の今年になって1月8日から、熱が出て、とんでもない下痢の連続に襲われ、突発的な便意にも襲われ、
まともに生活が出来なくなり、2月に入ってから、病院へ。
今は、潰瘍性大腸炎の薬、「リアルダ」とステロイドの「プレドニゾロン」を処方され、多めのステロイドで、かなり状況が改善してきました。
この1月の後半から、2月の後半まで、その間の2週間は、どこにも出られない、何も食べられないというときもあり、命も危険も感じていて、
だてに、国の指定難病ではないなと実感しました。
おかげ様で、薬の処方により、かなり改善して、いろいろ動けるようになってきました。
お医者さんから、「ストレスから離れろ」というのは言われるのですが、これがなかなか普通の生活をしながら、さらに会社とかをやっていると
なかなか離れるのは難しい状況。
ここしばらく、自分は何を欲しているのだろうか?という声に素直になって、「これをしなくてはならないから、あれをいつまでに・・」という
今までの感覚を捨てて、「欲していることをしてみよう」という、
「ストレスを解消してくれるものは一体何なんだろう?」ということに目を向けてみることにしました。
すると、やっぱり、「ギターが好き」ってことかもしれないな、という事かも知れない。ってことに改めて気づく。
実は、もう何年も、ギターを弾くこと自体、避けたいような気持ちにもなっていまして、プロ活動とかになると
楽しみで音楽をやる、という感覚をどこかで忘れていたのかもしれません。
ところが、やっぱり、動けるようになると、ギターが弾きたくなって、いろいろお店に出かけるようになり、見つけて来たギター。
1979年製のK.YAIRIのDY-41
それと、先日、とある中古店にてみつけた、戦車の様なギター YAMAHAのFG-450
これを、休んでいる時間を利用して、中高生の時代に完コピしていた、1981年の長渕剛さんのライブのカバーとかをやってみると、当時の気持ちを思い出して
やっぱり、この音だ!楽しい!!という気持ちになった。
DY-41は、粒立ちも良く、美しくて、バランスの良い、サスティーンの長い、
まるで、僕らが中高生の時代にレコードやFMラジオから流れるライブ音源とかで聴いていた音がそのまま、僕の演奏した音から聴こえてきたり、
FG-450は、静かに弾くと、とても美しく上品で、優しく奏でてくれるいい音なのですが、強く弾くと、これが、
まるで、長渕さんのトンボとかで、ギャンギャン倍音を響かせるあのギターサウンドみたいな、強烈な音圧で叫ぶような豹変ぶりが
何ともギターの懐の深さを感じる。
Ovationのadamasも、ゆっくり弾いて、1980年の時代の、松山千春さんの青春コンサートのサウンドを思い出して、
あ、この音だったなー。と、何だか懐かしいような、心が満たされるような不思議な感覚になった。
この音楽を楽しむ、という気持ち、これは、やっぱり大事なんじゃないか??
今は、会社で3つの事業があって、音楽、配食、配送とあるが、メイン事業は配食になっていますが、僕の心の友としていつもあって欲しいのは
やっぱり音楽なんだと再認識をしたこの時。
僕のストレス発散は、結局、ギターの音だったんだな、と思いました。
最近は、この3本はすぐに弾けるところにあって、何かあると、ギャーンと叫んでくれるようにしている。
あとはTruthのTN35の弦高を少し調整して、生音をもう少し生かしたい!そんな風に思っています。
自分と向き合えるいい時間があったと感謝しています。
明日はまた通院ですが、ステロイドももう少し減らせるといいなと思っています。
きっと知らないところに、あなたも、ストレスを発散してくれることが見つかるかもしれません。
僕は、自分を見失わないように、音を楽しむことを忘れないように。そんな思いで、この記事を書きました。
ストレスをため込んでいる方、この記事を読んだら、仕事の中にも、避けたいと思っていることでも、
実は、プレッシャーを取り除いたら、自分にとって、大切なことだった、と思えることがあるかも知れません。
是非心も体も元気に行きましょう。