1972年から1974年のたった2年間のみ作られた希少なYAMAHAのFG-450です。
バックの材料をご覧ください。
この木目ってやっぱりハカランダみたいですよね。ニューハカランダとの記載や、ハカランダ、と言い切っているところもありますが。
今回は、実は、持っていたYAMAHAFG-180とROSSOのメイプルのギター2本とこの1本を物々交換で手に入れました。笑
あまりにもデカい音で鳴りまくるので、自分の中で相当ビックリしました。
この見た目。とてもシンプルで、おとなしい感じじゃないですか。
それが、ひとたび音を出し始めると、まるで「戦車」ともいうべき、堂々とした、ドでっかい音で鳴りまくるのです。
とにかく、1970年代のこのギターは、FG-180など比にならないくらい、とにかく鳴りまくります。
ヘッドは「バルタンヘッド」と言われていますが、バルタン星人と似てるからかな?
当ブログをご覧になられている方は、よくご存知かと思いますが、
当時のYAMAHAのFGシリーズのオール合板ギターは、鳴らすための合板仕様で、決して安く作るための合板ではありません。
初めから鳴らすギターを作るには、いかに素材自体を薄く作り、対極した強度も保つか、そのテーマを解決させたのがこの当時のYAMAHAの合板仕様。
とにかく、このFG-450、「何、これ?!」と声が出るくらいびっくりするほどの音量とパワーを感じさせるサウンド感です。
当時の初任給で、3万円という時代に、5万円もした、今に換算すると、約30万円近くもしたギターということになるでしょうか?
今の時代は、FG-180をはじめとする、当時のオール合板仕様のギターは、結構安く買えますので、弾いたサウンド感は、
今の時代で言う合板仕様のギターとはまったく違いますので、状態が良ければオススメかと思います。
(状態の固体差が多大にありますので、必ず納得するまで試奏してくださいね!)
当時、1970年代のFG-450の仕様は
トップ スプルース
サイド、バック ニューハカランダ
(ハカランダ、という説もありますが、ニューハカランダが有力な説となってます。木目はまるでハカランダですが。
ニューハカランダとは、ホンジュラスローズウッドのことの様です。)
ネック マホガニー
指板、ブリッジ 縞黒檀
なかなか良い弦高で、弾きやすく、状態の良いパワフルな、
今から約50年も前、当時のYAMAHAの技術力を感じさせるジャパンビンテージのFG-450です。
弦をエリクサーのフォスファーライトに替えて1日置いて、こなれてから弾いてみたら、まー、凄い音です。
当時の純正ハードケース付きというのもポイント高かった!
YAMAHAアコースティックの長い歴史の中で、たった2年しか作られておらず、
もう、なかなか市場には出てきていませんが、出てきたら、是非弾いてみてください。
見た目がとても地味なので、目立ちにくいですが、FG-450のグリーンラベル。
きっと、あなたも「何!これ!??」と声を上げてしまうと思いますよ。