過去にこれだけ体調を崩したことも無かったのですが、
いざ、動けるようになってくると、その反動も出てくるのです。(潰瘍性大腸炎の活動期突入による)
この2か月というもの、普通に生活するのが、こんなに大変なものかと苦労していましたので、
ここでお医者さんにかかって治療を始めてから、一機に回復してきたのですが、
やはり、薬でおさえている状況ではありますが。
しかしながら、この病気は、放置すると、結局腸がボロボロになってしまう難病ですので、これでいいのでは、と今になっては思いますが。
それで少し動けるようになりますと、リハビリがてら、お店にギターを弾きに行ったり、ストレス的なものを発散したいと思いまして、
とりあえず、愛知県の刈谷のギターのお店に出かけたりしました。
キャッツアイという東海楽器のギターが最近、Oタイプで、安いのが出回っているのですが、これは何者だろう、というのがきっかけ。
東海楽器といえば、過去にMartinの代理店をやっていたギターメーカーではありますが、今ではどうなったんだろう??という感じ。
弾いてみても、うーーーん。という、過去のキャッツアイではない。
これはしょうがないな。そんなことで、帰ったり、人に会いたくなったり。
そんなことをしているうちに、ネット内で、目に留まってしまった逸品を見つけてしまったのです。
東京の立川のお店、
青江楽器さんにあった、1979年製のK.Yairi DY-41。
今から41年も前の、当時のMartinD-41のコピーモデル。DY-41があるのです。
この当時は、材料もとても良いよいものが有った時代ですし、期待は大きいものなってしまいました。
2月23日の天皇誕生日の振替休日の日。朝10時半ころ、お店に電話。
在庫はまだあるらしい。
状態やサウンド感を聴いたのですが、「愛知県ですか!!愛知のお客様多いんですよ。是非弾きに来て、納得できるかどうか、是非確かめてください!」
まさに、正しいアドバイス!!
ギターはネットで見つけても、そのあと、絶対に弾いて確認すべし!!これは、間違いのない正しいセオリーなのです。
100人いたら、100人ともに、好みの音というのは違うのです。
弦高にしてもそう。12F上で、3mmがいいという、弾いて爆音型で鳴るタイプのギターを求めている人もいれば、2.5mmぐらいで、弾きやすさを追求する人もいる。
まあ、弦高については何とでも直せるとしても、もともとのサウンド感は直せないですから。
ということで、どうするか、この電話で、明日にしようかとも思ったら、明日はお店が休みらしい。
新幹線で経費をかけて、東京まで行く??この体調では車で東京はやめたほうがいいと思うし。
いろいろ考えたのですが、ギターのお値段が、2009年まで販売されていた段階での定価だと40万円を超えるギターだったわけで、
それを考えると、
●このギターは、素材の良い時代の材料を使っている、
●都市伝説かもしれませんが、1980年までのヤイリギターのサウンドは、あるクラフトマンの存在が大きく関係して、今とは格段に良いといううわさがある。
●お値段が、あり得ないほど安い。
●当時のD-41のコピーということで、見た目もとても美しい仕上がり。
●41年を経過しているにも関わらず、良い風格のギターとして生き続けている。
ということを考えても、どうしても弾いてみたい!!!!
ということで、気づいたら、新幹線の中。
お店に到着して、早速弾いてみる。
柔らかいサウンド感。綺麗な倍音。今のヤイリギターのサウンドには無い、やはり、41年という年代を感じる。
この段階では、12F上の弦高は3mm。少し高めのセッティングではありますが、その分倍音もよく出て生の良いサウンド感。
ただ、操作性が少しだけ気になるかというところ。
とはいえ、こんな素晴らしいギターはめったにお目にかかれるものではない。
ということで、東京から、新幹線で連れて帰ってまいりました。
愛知県は、K.YAIRIさんの近くで地元でもありますし、いろいろ昔からお世話になっていますので、早速、ヤイリギターさんに電話して
いつもお世話になっている松尾さんに調整と、果たしてピックアップは何を付けるか。
松尾さんによると、「いろいろ付け替えても、結局、LR.BaggsのAnthem(アンセム)に行く人多いし、今はこれが一番なんじゃないかな?」とのこと。
僕は、それでも、サドルの下にピエゾをひくというのがどうも抵抗があったのですが、業界のいろいろな人たちに聴いても、やっぱりAnthemだと言うことから
やはり、ここは、LR.BaggsのAnthemに決定!!
ネットで購入後、28日の金曜日に、ヤイリギターさんにおじゃまして、DY-41の調整とピックアップの取り付けを松尾さんにしていただきました。
何と驚くことに、41年前のサドルの仕様と現在の仕様が違っていて、そのままではピエゾがひけないということがあるということで、
ここから、ブリッジも削り、サドルにしっかり弦が当たる角度を作って、弦高も調整の上、サドルの幅を切り直し、そしてピックアップの設置という流れ。
作業中の松尾さんです。
下準備が終わり、ピックアップのセッティングです。
K.YAIRI DY-41 1979年製 with LR.Baggs Anthemです。
素晴らしいギターが仲間入りしました。
コンサートでもよく見るギターになるかと思います。是非、今後ともよろしくお願いいたします。