あなたの目指す先はメジャー？インディーズ？
2019年 06月 26日
プロ=メジャーというのが、普通の考え方でした。
確かに、メジャーからデビューすると、昔は、レコード会社から販促費が出ていた時代もあったかと思いますが、これも過去の話。
今や、全国に行くという仕事はあってもその販促費は出ないという状況だという話を聞いたことがあります。
それだけではなく、時代は変わってきました。
何と言っても、音楽の仕事の内容は、昔と今は大きく違うのです。
そもそも、ＣＤの動きが全く違います。今や、1万枚売れれば、ヒットチャート入りなのです。昔は、100万枚と言われていたＣＤの販売枚数が1/100という状況であれば、同じことをやっていれば、単に収入が減るだけになってしまいます。
メジャーの世界では、1000円のＣＤが売れるとアーティストに入るのが10円。そのくらい、お客さんが払ってくれたお金がアーティストのところに来るまでに沢山の業者が入って1枚のＣＤが作られているわけです。
グッズも同じ。権利というのを持っているところがほとんどお金を持って行ったりして、アーティストにはほとんど入ってこなかったりします。
このビジネスモデルというのは、100万枚売れている時代には通用したモデルであって、これを1万枚しか売れない今の時代には全く通用しなくなって来てしまいました。
確かに、今でも超売れっ子のメジャーアーティストはこのモデルはもちろん通用する人もいますが、これからデビューしようという人には全く使えないビジネスモデルということになるかと思います。
さらにプロモーションも、過去の方法、お金を使ってテレビやラジオのＣＭなどを打ったり、ＣＤショップにチラシを貼ったり、有線に流したり・・・
書いているだけで、こんなの今の時代は無いなと分かるほど、こんな方法はすでに過去のやり方だと分かるかと思います。
そもそも、テレビを観てる人が少ないし、ラジオもあまり聴かれていない、逆にYouTubeの方が見られているんじゃないかと思うほど効果が薄い実態がありますが、テレビ、ラジオはまだまだ高い販促費用がかかるメディアでもあります。
CDを買うという人少なくなっているのに、CDショップにチラシを撒いてもそれほどの効果は期待できないし、有線放送というのも、そのうちストリーミングに取って変わられる方向性は何となく分かります。
今の時代、はたして、こんなにたくさんの業者に頼まないとＣＤは作れないでしょうか？グッズは出来ないのでしょうか？
インディーズを考えてみましょう。
極端な話をしますと、あなたが、今日、インディーズレーベルを作るということにするとします。
あなたが作った曲を、あなたが録音する、そして、ジャケットデザインもあなたがして、プレス業者もあなたが選ぶ。
そこにかかったお金は、プレス業者に払うお金だけ、という話になります。
そこで、CDが完成して、それを仲介業者にお願いして、全国リリース、itunesなどに配信も手配を自分でやります。
ただし、そこを中心に売るのではなく、自分のホームページから売れるように力を入れます。全国リリースや、itunesは、大抵半額は業者が持って行ってしまうので、それだけでかなり厳しい状況になりますが、この全国リリースさせる意味は、一つの信頼感を作る、という目的がありますので、それがメインかと思います。
販促についても、ネットを活用して、広げて行く方法をとるとします。ブログ、youtubeなどを使って存在をアピール、メルマガ等も使って販売、ファンクラブも自分で作ったりします。
ライブ活動も数を打つことはせずに、ポイントポイントを作り、そこに集中。
そんなわけでかなり極端な話をしましたが、今や、制作も、販売ルートも、販促も、自分で出来るというわけです。
結果、CDは、自分のホームページや、ライブ会場で売れば、ほとんど自分のお金になりますので、メジャーから出て1万枚でアーティストには10万円であれば、
インディーズで売れば、100枚売れば、同じ金額に到達というわけです。
さらに、今のレコード会社の名前をいろいろ調べてみると分かると思いますが、事務所でレコード会社を作っていたりします。
あなたが、インディーズレーベルを作ることが出来るように、事務所も同じ考えで収益を得る方法を模索していると言えると思います。
こうなると、メジャーで出て、もしも1万枚売れたら、メジャーを辞めて、今度は自分でレコード会社を作って売れば、これが一番収益が出るモデルが出来るというわけです。
冒頭にお話しした、メジャー、インディーズの意味合いというのは、もはや、メジャーは収益にならず、インディーズはうまくやれば収益が出せる、
そうなると、プロ活動しやすいのは、インディーズ、ということになるかと思います。
昔は、プロ=メジャーでしたが、今は全く逆転してしまったという時代に突入しているように思います。
さらに言うなら、メジャーから出るというのは、そこで仕事をしたい人がいるわけですので、売れるかどうかわからないという人をメジャーに誘っても、売れないと自分が食えなくなるというのは避けたいという考えがありますので、
既に売れている人と契約したいという考えがあります。
メジャーに出てから売れるのではなく、自力で売れている人と契約したいということですので、状況はこちらも逆転しているということかと思います。
いずれにしても、メジャーから出たいという人も、まずは自分で売らないといけないという時代ですので、当ブログでも推奨している自己完結型音楽活動をしながら収益を上げて、力を付けていただきたいと思います。
あなたは、メジャー、インディーズ、どちらの道を選びますか？？
以上 あなたの目指す先はメジャー？インディーズ？ でした。
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by artwing
| 2019-06-26 05:08
| 40歳以上の音楽スタイル
