これについては、何なんだろう??と不思議に思っている節もあるかと思いますので、この当ブログではっきりとさせておきましょう。
まず、このK.Yairiとか、S.Yairiというのはギターメーカーの名前です。(正確にはブランドの名前。)
名前は似ていますが、僕が聴いたりした情報をもとに、この違いとは??たぶん当ブログでしか無いような情報を公開。
K.Yairiは、1935年に矢入儀市(現社長の祖父)が矢入楽器製作所を作り、S.Yairiは、その3年後、矢入貞夫が矢入楽器製造を創業に始まります。
この儀市さんと、貞夫さんは兄弟だったわけです。
K.Yairiは、1945年矢入楽器製作所から、ヤイリギター株式会社と改名して
大きな転機を迎えるのは、1970年に儀市さんの後継者として、息子さんの一男さんがヤイリギターの社長就任。
その後大きくこのK.Yairiと、S.Yairiは方向性が変わっていくことになります。
K.Yairiは、K=一男さんのKなわけで、Sは、貞夫さんのSなわけ。
K.Yairiは、楽器を作る立場の会社として、社会に貢献し、奉仕しなくてはいけないという理念があり、様々なミュージシャンにギターを提供して、文化に貢献しようという活動を行っていきました。
このブログを書いている私も、当ブログでもよく登場する、辻スペシャルを提供していただいているわけで、僕も一男社長さんとはいろいろお話をさせていただいたり、お話が始まると、これが、全然止まらなくなってしまうというお話が大好きな方でした。
そんな、社会に貢献しようという流れから、2005年には現代の名工にも選ばれ、
そして、2014年に他界され、息子さんの矢入賀光さんがその流れを受け継ぎ、現在に至っております。
S.Yairiは、そんなK.Yairiとは全く違う方向を向いてしまいました。
当初は良いギターを作っていました。(現在はプレミアも付くほど良いギターもありました。)
しかし、1970年代から、フォークブームも始まり、今や、アコギの黄金時代というものがスタートすると、
ギターも箪笥も椅子も机も同じ木工製品ではないか!ということで、いかに安く作り、いかに高く売り、利益を出すか、という方向に走るようになりました。
K.Yairiは奉仕精神、S.Yairiの方は商売そのもの、という動き方になったというわけです。
そして、どうなったか。
そして、良いギターを手作りで作り、さらに奉仕精神で、どんどんギターを提供して弾いてもらってきたK.Yairiは世界的な地位を獲得するほどの評価を得るようになります。
しかし、S.Yairiは、商売商売、という形が逆にどんどん先すぼみになり、結局プロよりも、アマチュアミュージシャンほど、音にシビアな人たちはいないわけで、そういう人たちを侮ってしまい、その結果ついに、1982年に倒産、ということになりました。
この動き方の違い。現在の21世紀的な音楽活動をすすめる当ブログでも、昔も今も同じなんだなと実感するわけです。
現在のS.Yairiは、貞夫さんの息子さんが監修されているそうですが、安いものは中国製。高いものは寺田楽器(名古屋のギター工場)製とのことでした。
そんなわけで、ヤイリギター、といえば、K.Yairiの事で、現在も可児市の自社工場で約30名の職人の方々で手作りで作られている工場で、
S.Yairiとは全く違う流れを汲んでいるというわけです。
この考え方の違い、今のあなたの活動にも参考になると思いますよ。
このK.YairiとS.Yairiからの教訓を考えたとき、商売商売でやったところで、安かろう悪かろう、さらに高いのでは決して結果は良くありません。ですが、無料でも有料情報並みの音源や、商品をプレゼントしたりすることで、お客様も喜んでくださるし、結果、何と、それを提供している方に皆さんの興味が移動するということにもつながるのではと思いますね。参考になりますね。
以上 K.YairiとS.Yairiとは名前は似ているが全く違う! でした。
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