マスター用CD-R、GreenTune これっていいの??


そもそも、マスターCDを作るためのCD-Rがあるということ自体、知らなかった、という方も多いかと思います。

太陽誘電の、that’sの、CD-R for Masterというのが僕は一番使いやすかったですが、2015年に、太陽誘電が、CD-Rの生産から撤退!
これはショックでした。太陽誘電という会社こそ、CD-Rを発明した会社ですから!

そんなわけで、今ではthat’sの、CD-R for Masterは在庫のみの販売で、まもなく無くなると思います。もしもあれば、ものすごい高いお値段で、取引されていると思いますが、音もとてもクリアで、本当はこれがベストの選択だと思いますが、太陽誘電自体が事業から撤退していますので、今後はなかなか手には入りにくいかと思います。
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もう一つ、台湾製ですが、三菱化学メディアの、GreenTune。
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これも、2018年に限定10万枚の生産が完了したらしく、在庫も薄くなってきております。

最近は、プレス工場には、データ形式での入稿が増えてますので、これも時代の流れかも知れません。
しかし、ちょうど、こういう流れになると見込んで、ここまでの生産としたなら、すごい先見の明だと思いますね。

生産終了に伴い、1枚2980円とかで売られている、この馬鹿高いCD-Rですが、実際、どうなのでしょう?
今回は、データ入稿も併用でこのGreenTuneにも音源を書き込んで見ました

すると、少し、ハイが弱くなり、こもった感じのサウンド感になるんですね。
果たして、マスター音源まで作り上げられたものが、マスタリングで書き込んだメディアで音が変わるという状況はどうなのか?と思いますね。
例えば、音源をプレスすると、レーザー光線の反射効率がCD-Rよりも良くなり、高域が丸くなり、中域が、広がったようになるために、それを踏んで、少しだけハイを強くしてマスター音源を作るエンジニアもいるようですが、
このGreenTuneは、逆に、GreenTuneに書き込むなら、どうしても高域を少し強めに作る必要がありそうです。

そう考えると、やはりひと昔前のメディアと言われても致し方ないように思えて来ます。

やはり、モニターなど、制作環境を整えて、しっかり音作りを行い、この時代、メディアで音が変わるようなことは、やはりあり得ないので、DDP、またはギガストレージも含めたデータ入稿という選択肢が21世紀的なCD制作ではないと思います。

この2つのメディアもまもなく姿を消します。

40歳以上のあなたも、頭を切り替えて、マスターは、データでの入稿を考えるようにしましょう。
これが一番イメージ通りの音でプレスのCDが出来上がってくると思いますよ!

基本的に、プレスにすると、音が良くなりますよ!
安定した聴きやすい音に変わります。

プレスのCDについては、次回のプログで!

以上 マスター用CD-R、GreenTune これっていいの??でした。

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