ピアノの録音と聞いて、あなたならどうやってレコーディングしますか??
たとえばアップライトピアノの場合なら。
今、イメージとして浮かんでいるのは、もしかすると、アップライトの上の蓋を開けて、そこに中から聴こえるピアノの音をコンデンサーマイクで拾うということを考えている方、多いと思います。僕も昔はそうでした。
ところが、この状態でコンデンサーマイクで拾うとどうなるか? 是非やってみてください。
すごいことになりますよ。
ギーコ、ギーコ、ガタンガタン、ギシギシ、ドンドン などの音がピアノの中ってすごいんです。ホントにビックリします。
2016年当時、僕は、コンデンサーがダメなら、ダイナミックで、ということで、蓋を開けて、ダイナミックマイクで拾いました。これが意外にもうまく行ってCD化したものも出ています。
参考音源
風見鶏の空 4曲目 ベンキー波能 「展覧会の絵」より
こんなレコーディング方法だとこういう音になるという参考になるかと思いますので、視聴してみてください。
マイクは、ピアノには、ダイナミックマイクAUDEX06×2(L、R)、ボーカル用に、コンデンサーマイクNeumann TLM102NICKELを使って、ボーカルとピアノの同時録音を行っています。
これはこれで、良かったのですが、コンデンサーマイクで録る場合はどうしたらいいのか。
最近、琴のレコーディングを行い、琴の裏に、サウンドホールが実はあって、そこにコンデンサーマイクを持っていったら、とてもじゃないけど聴ける音ではない。
琴の爪のバチバチ弾く音がガンガン来てしまうのです。
そこで、思ったのは、そもそも、リスナーの耳は、このサウンドホールの近くなんかには無いではないか!!ということなんです。
ピアノだったら、演奏するときには、蓋を開けてそのすぐ近くなんかには、リスナーの耳は無い。
結局、ピアノを録る場合は、たぶん、一番近くてもこの距離??くらいの距離を置き、リスナーの耳のあるのでは、というところにコンデンサーマイクを置く、というのが一番良い音を拾うことが出来ました。
そう!!この手の楽器は、蓋も開けず、リスナーの立ち位置にマイクを設置する!!そこに全てヒントがあるのではないか??
と思う様になりました。
基本は、自然の立ち位置。お客様が近くで聴いたとしても、このあたり??という立ち位置を設定して、そこにマイクを設置する、という形がベストではないかと思います。
蓋を開けて録っているあなた、僕もそうしていましたが、今は蓋は開けません。一度リスナーが聴いている音を録る、という意識を持って録ってみてくださいね。
●今回は、特別な付録をお付けします。
昔、2010年に作ったマイクロフォン検証ページです。
これが、意外とアクセスがあったサイトです。
今は、リンクを貼っていませんでしたので、今回、このブログで再度公開。
あなたはマイクの特性が分かるかな?
以上 コンデンサーマイクで、ピアノの録音、あなたならどうやって録音する??でした。
ご要望や質問、ご希望などはメールにて受け付けています。
info@artwinglabel.com
こちらまでお寄せください。