音楽の学校に行けば、仕事が出来るようになるか?良い曲を作ることが出来るようになるのか?

今回のテーマは、こんなテーマにしてみました。

音楽の学校に行けば、音楽の仕事が出来るようになるか?良い曲を作ることが出来るようになるのか?

耳の痛い方もきっといらっしゃると思います。

音楽の大学を出て、クラシックの世界で自分から売り込んで有名なオーケストラに入って、というSTORYは確かに描けるかもしれません。

ところが、いわゆるポップスの世界で、音楽大学を出て、自動的に仕事が出来るなんて人は、きっと誰もいないと思います。

え??だって、私、音大に行ってなかったから、すごくコンプレックスがあって音楽活動してた。という人もいるくらい、音楽の学校という世界は音楽やる以上、かならず通らないといけない場所と勘違いしている人がたまにいます。


音楽の学校に行けば、仕事が出来るようになるか?良い曲を作ることが出来るようになるのか?_d0063599_21431999.jpg
はい、音楽の大学などの学校に行って、習うことは、解釈や、技術です。すでにある曲をどう解釈するか、そしてそれを演奏するための技術を習うというわけで、クラシックという学問の世界ならともかく、ポップスの世界では、逆に、その過去にあったものをどう解釈するかというのが邪魔になって、こうしないといけない、という固定観念がとことん頭に入っていたりするため、新しいものを作り出す、ということが逆に大変だったりするということがあるという現実があったりします。

音楽の仕事をする、ということについても、一例として、演奏を教える、という仕事の場合、確かに有名な大学、学校を卒業しました、というのは生徒さんの親御さんとかにとってはいいのかも知れませんが、生徒さん本人にとっては、どうでもいい話だったりするんです。
良い学校を出たから演奏技術はすごい、という話になれば、確かに伸びしろは沢山あると思えるかも知れませんが、それ以前に合う合わない、というのが基本的にある、ということもありますし、
音楽を制作する、っていう世界で仕事をしたい、という人は、例えば、自分は上手いですから!!!とか売り込んでくる変な人とは、たぶん仕事は一緒にできないと思うと思います。音楽制作が、なぜ、こんなに狭い世界で作られているのか?
それは、この人がどんな人で、どんな音楽を演奏して、いくらくらいで演奏してくれるか、よく分かっている仲間的な中にいる人と一緒に仕事がしたいと思うわけで、例えばですが、デリカシーの無い、プロデューサーと喧嘩するような人と一緒に仕事が出来るわけがないというわけなんです。

どんなに、いい学校を出て、すぐに即戦力になるはず、と思っても、それでも、ゼロからの出発として砂をかむような世界からたたき上げて行かないとなかなか良い出会いも見つかりませんし、実績を一つずつ積み上げていくしか無いというわけなんです。


作詞、作曲の世界も全く同じで、作詞、作曲を音楽大学では全く教えてくれません。専門学校で、この曲が売れた理由、などといろいろ教えてくれるところもあるかも知れませんが、自分で作る曲が良い曲なのかどうか、売れるのかどうか、それは、逆に言えばだれも分からない、というのが答えなのでは、と思います。
これも、昔の話ですが、作詞、作曲の学校の親会社が主催するコンテストなどがあると、そのコンテストに一般公募をしている、ということにして、コンテストの結果、実は、その学校の生徒さんが優勝する、ということをあらかじめ決めてあり、沢山の中から勝ち抜いた、となれば、話題性もあり、いきなり売れる、というSTORYを作っていたものも多数ありましたが、今や、そんな世界も全てあからさまにお客様から見破られ、そのコンテスト自体も無くなってしまいました。

今の時代は、何が話題になるのか、そういうことも業界の方としても誰も分からないため、逆に、個人でやっている人で、売れている人をスカウトする、という、今までの逆になっているという事態が発生しています。



そんなことばっかり言っていると、誤解されて、批判ばっかりと思われがちですが、批判だけではないのだ!!40歳から楽しむマニアック的人生としては言いたいのです。
今までなかったものは何でも良い、という音楽の世界も、僕は原点に戻るべきなのでは、と思うのです。
では、その原点とは何か?ということですが、昔の曲は、よく歌詞が分かりました。では、なぜ歌詞が分かったのでしょうか?イントネーションや、センテンスが切れずに必ず言葉の意味の分かる曲が付いていたのです。

アナログ全盛期の時代は、そういう音楽がいっぱいありました。それが、だんだんデジタル化して、音楽もノリ、ということばかりが先行して、言葉の意味が軽視され、本来の音楽の持つべき力というものが半減してしまったのではないでしょうか?その後、今までになかった音楽として社会はそれを受け入れ、どんどん音楽と言葉というのが切り離されて、歌詞の分からない、意味の伝わらない曲が台頭してきたのですが、ここにきて、そういう音楽も、原点に戻るような動きを見せてきたように思うのです。
その理由として20代の人たちが、昭和歌謡を、いい音楽、として受け入れ始めた、というのがその動きがスタートしたと思った瞬間でした。
ではなぜ、いい音楽と思えるのか?
当時の音楽には、日本人の心というものが音楽に感じられたものがいっぱいありました。僕は、この、音楽と言葉の伝わる音楽を是非見直し、現代の音楽として作って行きたいという思いにかられているのです。

ところが、業界では、どうしても売れないと契約を切られて終わり、ということになってしまい、冒険がなかなかできません。
しかし、当ブログでお話している通り、21世紀的音楽活動は自分で出来るのです。自分で事務所をやっていれば、契約切れなんてあり得ません。

40代以上の皆さんが、現代の音楽に付いていけない、という思いはかくしている必要はありません。社会を動かすムーブメントとして、心のある、この音に触れると泣けるような素敵な音楽を是非、あなたの手で、作ってみてください。

そう、こういう音楽は、だれも教えてくれないのです。あなたが今感じていることを音に、歌詞にしてください。

そのあなたの表現方法として、より良い言葉を選ぶ、より良いメロディーに乗せる、というお手伝いとして、「作詞、作曲教室」が存在するのです。

あなたの思う音楽をあなた自身が表現できるのです。そのお手伝いをしてくれるサポーターは、いろいろな教室があるかと思いますが、あなたが表現したいことをお手伝いしてくれる、という立ち位置の教室を選びましょう。

あなたが、曲を作り、歌詞を作るのですから。



以上 音楽の学校に行けば、仕事が出来るようになるか?良い曲を作ることが出来るようになるのか?でした。



ご要望や質問、ご希望などはメールにて受け付けています。

info@artwinglabel.com

こちらまでお寄せください。






by artwing | 2019-05-26 23:17 | 40歳以上の音楽スタイル

雅音人の辻が語る、40代以上の方々に送る、質感にこだわる人生のススメ


by artwing