YAMAHA FG-150 国産第1号ビンテージ
2012年 10月 27日
この、YAMAHA FG-150って、聞いたことありますか??
そう、1966年~1972年に作られていたギター。
ダイナミックギターの次の作品として登場した、国産ギター第1号というギターなんですよ。
正式には、ライトグリーンのラベルのものが本当の第1号なのだそうですが
僕らの年代はいいんです。赤ラベルで。
赤ラベルって、復刻版も登場したことがある銘機なんですよ。
ただ、状態が良いものが少ないのは確か。
弦高が高いとか。
ところが、すごく状態がよくて、驚くほどの爆音のFG-150とであってしまったのであります。
だから、しょうがないのです。
このジャンボタイプとも感じるこのスタイル。
ドレッドノートではないんですね。
下の形が丸いのが特徴的ですね。
ラベルは赤ラベルです。
ヘッドは音叉マーク
本当の初期のものは、YAMAHAという表記と、ロッドカバーが釣鐘型だったそうです。
これは中期から後期というところでしょうか?
シリアルがはげていて見えなくなってしまっていますので、年式は特定できませんが
1969年頃という感じですかね。
ボディーはマホガニーです。
この当時のギターは皆、小ぶりなんですね。
そして、マホガニーの一本ネック。
ペグも光っているタイプではなく、くすんでいるものです。
しかし、時代を感じます。総オリジナル。
で、ネットでもいろいろな質問など、かなり上がっている合板でビンテージと言えるのか?などの
ものに、解説も交えて、僕の知っている合板うんちくを語ってみますが
この当時のYAMAHAの初期の赤ラベルは、トップが合板です。
ですが、これは、安く上げようとかという意味からの合板ではありません。
実は、トップを薄く作って、強度を上げるために木目を斜めにしたものをサンドイッチしているのです。
ということで、これは、安物としての扱いではなく
鳴るために、あえて合板にしているという、初期のYAMAHAの知恵だったんですね。
OvationのAdamasなども、実はこの考えで、木をカーボングラファイトでサンドイッチして作っていますが、
木というニュアンスを出すためと、そこには薄くしても強度を保つためには?という知恵がこめられているのですね。
なので、意味ある合板のYAMAHA赤ラベルということで、当然、国産ビンテージと呼んでもいいと思うのです。
後のYAMAHAは、柔らかさとかがどうも無くなってしまって、がんがん来るだけになってしまったように
思いますが、
このFG-150は違っていたんです。
弦のチューニングを合わせて、弾いてみると、あれ?音が丸いぞ!
指弾きのほうが、この小ぶりのデザインですから良いんだろうな~?と思っていましたが、
これが、とんでもない。
ストロークを強く弾くと、その強いストロークに、普通に応えてくるではありませんか!
強烈な爆音が発せられて、びっくりしました!!
こんな状態の良いものに出会ったことはありません!と、例の中古屋の店員、僕には、全くわかりません、
とのこと。
だから、面白いな。Hオフは。
ケースもすごく上等なものが付属していて、ケース代で本体が付いてきた的なお値段で買ってしまった。
だけど、この歴史的価値もある、国産第1号のFG-150
小ぶりなのに、その実力は、43年経った今でも、これから成長しつつあるのである!!
すごいよ。この爆音。
ぜひ、聴いてね。