愛知県のギター&ウクレレ工房「ForM」福原さん訪問!
2011年 08月 20日
僕の、マホガニーのギター、「TN-35」の制作者、福原さんのギター工房「ForM」に行ってきました。
ギター工房ForM(フォーエム)ブログ
このアーティスト写真

この僕が持っているこのギター。
このギターの制作者なんです。
僕は、マホガニーのギターについては、良いギターとの出会いがこのギターに出会うまでなくて
マホガニーのギターは鳴らないと思っていました。
70年代のマーティンでも、僕の出会ったものについては、D-18でもあれ?というものだったんですよね。
もちろんD-18は名機であるがゆえに、鳴るギターはものすごい鳴りのものがありますが、
それまでは出会ったことがなかったんです。
ところが、たしか、2002年のある日、当時、日進にあったブルーリッジというお店(今はギターは扱っていません)で、このギターと出会ったんですね。
ものすごい強烈な立ち上がりの良いガーンという音量のあるサウンド。
これには驚きましたね~
それで、うちにやってきたんです。
それで、最近は、ピックで弾いていた弾きキズが結構入ってきまして、
それと、ナットが取れてきてしまったんですね。
何とか修理しないとな~って思って、昨日久しぶりに福原さんの工房に行ってきました!
弾きキズはこんな感じなんですね。このまま行ったらもっと削れてしまいそうです。

福原さんの作業開始です。

福原さんは、もともと、ある愛知県の大手ギター工房のクラフトマンでしたが、
会社の方針で、制作していたブランドが安いものを作るということになってしまって
それで、良いモノしか作りたくないと、工房を辞めて、自分でギター工房を立ち上げたんですよね。
それで、立ち上げたブランドは、「Truth」
イイ名前じゃないですか~
Tamikoさんは、このギターの名前、とってもお気に入りなんですよ。
それで、僕の持っているこのTruth TN-35
これは、2001年にギター工房を立ち上げて、2本目のギターとのことでした。
その後、このTruthというブランドは、ウクレレで有名になり、
現在では、ウクレレのトップブランドとして成長!


これは、僕もこのTruthのオーナーということで、とっても嬉しいな!
それで、今回の修理。
ナットの再接着、そして、ピックガードの取り付けとなりました。

このね、ギターの上に置いてあるのが、ピックガードなんですよ。
何と、木製なんです。
弾いてくると、これがまた削れてくるんですが、これの風合いが良いんだな~
丁度ね、このギターを作った時、本当はピックガードも付けた状態でお店に出そうと思っていたところ
ピックガードを付けることによって、ギブソン系のイメージを見た目からするかもしれないから
サウンドは、福原サウンドなわけですから、ピックガードは買われたお客様がご希望になればということで
作ったまま取ってあったとのこと。
そういうとこが、個人作家さんのギターで、近くに工房があるというのはイイネ!!
工房は弥富市なんですが、日進市からだと、名二環という高速が出来たこともあって、
今では、40分くらいで行っちゃうんです。
ピックガードの取り付け準備

取り付け作業です。



やったー!!こんな感じになったんですよ!!



これで、またガンガン弾けちゃう!!
僕のギターもK.Yairiの辻スペシャルというコンサートでいつも過酷な環境で使える相棒のギター
Martin D35SQ という1989年のギター
最近大好きで弾きまくっているOvation adamasⅡ 1982年
そして、このマホガニーのスゴイサウンドのギター
Truth TN-35
この4本は、僕の人生の相棒になりそうなとっても質の良いギターたちです。
このTruth もしも作って欲しい、それとか、サウンドの相談がしたい、
ウクレレで作って欲しい、などのご相談がある方は、
このブログの電話番号に連絡していただければ、福原さんが丁寧に相談に乗ってくれますよ。
個人作家の福原さん

Martinなど、様々なリペアも手掛けられているので
何かあったら相談に乗ってくれますので、助かります。行って直接見て貰って、どうするのがイイか
相談出来るので、嬉しいです。
今、リペアされているMartin、サイドが割れて、ある業者さんにリペアに出したら
ぬあんと、
割れたところを修理したらしいが、その上から、ポリエステル塗装されて帰ってきたらしいのです。
Martinと言ったら、間違いなくラッカー塗装でしょ?
僕らでもそんなこと常識なのに、とんでもない業者がいるものですね。
それで、音も変わってしまって、困ったお客さんが、福原さんに助けを求めて再度修理に出してきたみたい。
福原さんも見てびっくり。
「今、ポリエステル塗装、一生懸命はがしているんですよ~」
「この塗装の厚み見て!」
あらー、すごい厚みの塗装。
そーなんだ~
これだけの厚みの塗装が塗られたら、そりゃ鳴らなくなるでしょ~
そんなことも地道にやってました。
大変な作業ですが、イイ仕事されてます。
今回は、8年ぶりくらいになってしまいましたが、
ちょくちょくこれから行きたいって思いますよ。