S/N比について

このS/N比ってのは、信号、ノイズの比率。
ま、平たく言えば音源とノイズの再生機能的にいかにサウンドをノイズなしで
出すことが出来る機材かってのの目安になる数字。
数字がでっかいほどノイズが少ないとされていて、

ノイズリダクションなしで、再生したカセットデッキ 50~60dB程度
CDプレーヤーで、90~100dBくらい
テレビの信号で、50dBくらいらしい。

これを目安に機材を探してみるのもよいかもしれませんが、
ネット上のカタログでもあまり載っていないので、
あまり参考にならないかもしれませんが、

僕らが気にしているのは、音響のオペの際に使うパワーアンプなのです。

よく、無音状態でも音量を結構要する現場では
PAスピーカーから、シャーって言っているあの音、これを改善させたいと考えているのですね。

僕のやり方は、はじめにパワーアンプの音量を経験上、このくらいの音量で行けば大丈夫だってとこに
まずはあわせて、
そこから卓やイコライザーで調整する作業を行っていますが
ホントは、これが正しいってことではなく
いろいろな方法があるのですよね。

たとえば、
卓のS/Nが一番良いといわれているのが、チャンネルごとにフェーダーとトリムを調整して
マスターフェーダーをゼロの位置にもってくる、
チャンネルごとのフェーダーをゼロに設置、トリムを調整してメーターの振りをゼロまで引き上げる、
その作業をした上で、最後にパワーアンプを上げていくっていう方法。

こっちの方がパワーアンプの音量をあまり使わなくても済む点からしても
S/Nが良いのは確実ですよね。

次回からそんな方法でやりますが、
エフェクトでノイズゲートを使う方法はありますが、
僕の経験上、ノイズゲートを使うと、音質の変化、小さい音の部分がノイズと判断されて消える、
言葉が小さい音が消えるせいで、出だしのところが切れてしまったりする
などの問題が発生することが多いと思うのですが、最近の機材は良くなっているのかな~

ってことで、極力ノイズゲートは使わずにやりたいとこなんですよね。

なかなか奥が深い音の探求であります。

今回の件も、ストーリーテリングでお世話になっている
MIHOMUSEUMの音響スタッフのMさん(Mさんにして欲しいってご要望が)
にいろいろご指南いただいた一件でありました。
S/N比について_d0063599_7404422.jpg


Mさん、いつもありがとです。
by artwing | 2010-07-31 07:42

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