新しいギター K.YAIRI KYF-1Eの検証
2010年 05月 24日
K.YAIRI KYF-1E
K.YAIRIのカタログはこちら
実は、このギターは、ピックアップを通して外に出す、エレアコとしての専用のギターと言っても
良いと思います。っていうか、このボディーの薄さは確実にそうですね。
そんなこともあって、ハウリング対策もあり、トップは、スプルースの合板なんです。
サイド、バックもプライウッドの合板。
オール合板という、珍しい?ギターなんですが、ピックアップから出す為のギターというのは、
よくこの手のものが使われます。
振動を極力減らして、ハウリングが起こらないようにするんですね。
何と言っても、形が美しくって、アンティークな匂いがして、いいですよね。
で、一番重要な、サウンドはどうか。
それが書きたくて、こんな、「検証」なんて名前のタイトルを付けてしまっているんですが、
レコーダーで、このギターを録ったりして、いろいろ試してみました。
このギターが積んでいるピックアップは、何かから行きましょう。
カタログには、無いのですが、Fishmanのピックアップで、classic4 Deluxeというのを積んでいます。
これは、ピエゾなんですが、プリアンプがサイドに付いていまして、
Brilliance Treble Middle Bassという4つのイコライザーが付いています。
その取り扱い説明書がサイトにありました。
コレです。
こちらの、Finger Style というのにセットして、先日のファインビューは演奏してみました。
とてもクリアーで、低域は包み込むようにあり、高域もそれほど強烈には強くなく、
サウンドホールが無いギター特有のサウンドだって感じられました。
これ、どこかで聴いたサウンドだな~って思ってましたが、
よく似てるのを思い出しました。
気のせいかもしれませんが、
昔の、初期型の、オベーションのアダマスに良く似ているように感じるんです。
あのプチプチした感じやら、低域の出方や、高域のクリアー感が良くにている様に感じました。
実は、僕はあの1980年代当時の松山千春がひいていた、オベーションのアダマスのあのクリアーなサウンドが、どうやって出来ているのか、分からないままに、とってもあこがれていたんですね。
そこで、僕もいつかは、マーチンっていうよりも、しばらくの間は、オベーションのアダマスが欲しかったんです。
だけど、高くて手が出ませんでしたが、
アダマスⅡというのを手に入れたんですね。
しかし、これが、あのアダマスの音とは違う。ピックアップが変わってしまったからなのか?
全然別物の音で、ざらざらしていて、とてもあのクリアーなイメージとは違うサウンドだったんですね。
それで、残念ながら、暫く使っていましたが、売ってしまいました。
もう、遥昔の話しです。
だけど、こんなところに、こんなサウンドのギターと巡り会えるなんて、
本当に、ありがたいです。
暫くは、このサウンドに浸りながら、各コンサートで弾いて行こうと思います。
辻スペシャルとともに、雅音人のニューギター、KYF-1Eも
よろしくお願いいたします~