1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!

何とも雰囲気のある1950年代のGibson LG-1 です。
ピックガードが小さいものと大きいものがありますが、1950年代前半のもので、こういうスモールピックガード仕様があったんですね。
このLG-1っていうのは、廉価版の初心者向けに作られたギターでして、1947年~1968年まで作られていたモデルです。

僕は、ちょっと小ぶりなギター欲しいなって、ずっと思っていたのですが、新品で買っても弾きこまないと鳴らないのと、僕よりも年齢の上のギターを持ってみたいなと思っていたので、ネットで探して、
このギター、見つけました。

シリアルがかすれてしまっていて、仕様的に1950年代というのは分かっているのですが、はっきりと年代は特定できません。
1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_6593269.jpg


1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_73237.jpg


1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_733637.jpg

Gibson LG-1 1950年代


このLG-1はブレーシングがラダーブレーシングという横に張っているだけのブレーシング。それこそ安く作るために開発したブレーシング。LG-2や、LG-3は、Xブレーシングです。

もちろんラダーブレーシングですので、サウンドはチープで、昔のブルースサウンドって思っていましたが、
さすがに約60年近い年数が経過していますと、イメージはぜんぜん違います。

今回、うちにやってきた段階で、弦をSITのフォスファーブロンズのライトゲージに変えてみました。

すると、LG-1ってのは、基本的にサウンド的には音量がなく、こりこりのチープサウンドのはずだったのですが、サスティーンがすごく長い!
深みの結構ある、サウンドもクリアーでなかなかなサウンドになりました。

弦高は、少し高めなんです。っていうのも、このギター、おなかが少しでっぱり気味。ある意味これだけの年数の経過したギターですので、何かあって当たり前なのですが。
僕のセッティングにしては、弦高が高いのですが、
12フレットの位置で押さえた時と、開放で弾いたときのチューニングの狂いが非常に少ないのにビックリしました。
ということは、カポをつけるとどうなるか??あれ?ほとんどチューニングの狂いがない状況でカポがつけられる。
なかなか、このあたりの精度が高いのに驚きました。


だって、はっきり言って、Gibsonの50年代のギターですよ。それに廉価版。
箱にネックつけて、どーだー!!って出してきた的なイメージがあって、あまり期待しても個体差も激しいギターですから、何ともいえませんが、
僕よりも年上のギターが欲しいって思っていまして、だけど、50万円とか60万円が当たり前の50年代のギターですが、このLG-1は、廉価版ということもあって10万円台で出るのですね。
ということで、安いですし、僕も一本はビンテージが欲しいなーって思っていましたので、付き合うのには苦労が伴うかもしれませんが、調整調整で付き合っていきたいと思います。

さらに、この楽器には、LRバックスのPUが搭載されていて、ビックリするくらいクリアですね。
案外これも使える。

1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_719263.jpg



ストロークや、アルペジオも、LG-1ですから、どっかで音が詰まった感じがあったりするはずと思っていましたが、案外クリアに鳴るのですね。
ブリッジの浮きは紙も入らないので、浮きはなさそう。

思った以上に音量もあって、僕のイメージアーとは結構違っているギターでしたね。

1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_7192278.jpg


1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_719323.jpg


1950年代 LG-1(このギターについてのみの検証)

★お値段
50年代のものでも10万円台中盤で出てくるのでお買い得かも。ただ、個体差激しい。
弾いて決めるのがベスト。だけど、それが出来ない場合、何度も電話で確認、やりとりが必須。
ビンテージギターがよく分かったお店、人から買うのがやっぱり安心。見てだけで買うのは危険。

★音がチープのはずが      
案外深みがあって、箱鳴りする

★弦高          
ちょっと高めだけど、チューニングの精度が高い。6弦12フレットで3.5mmほど。

★ネック        
太くて、握れる感じ。このネック幅と握りやすさで結構弾きやすい。これも計算されているのか?

★音量
小ぶりなギターなので、あまり音量はないはずが、結構大きい。これは、この弦高も影響しているような気がする。弦高が低くなると、音量も減りますので、小ぶりなのにこの音量はそのあたりのバランスか。


★弦
フォスファーブロンズが案外おススメ。

★ピックアップ
問題なく使える!LRバックス


ということで、
50年代で、年齢相応なところがあって、付き合うのも大変かな?と思っていたが、それ以上にこの年齢ならではの良い部分も結構ある。

ってことで、あとは調整に調整を重ねながら、うまくこのギターを次世代に引き継ぎたいと思っています。


まとめとしては、
50年代のチープな廉価版のギターのはずが、
ビックリする音量とチューニング精度、サウンドのクオリティーでして、なかなかなものです。

是非、この記事をごらんの皆さんも、エルビスが登場したころの時代に思いをはせながら、この10万円台で買えるLG-1っていう50年台のビンテージギターのいいものを探してみてはいかがでしょうか?

1950年代!ビンテージGibson LG-1がやってきました!_d0063599_7353577.jpg

by artwing | 2013-08-20 07:35

雅音人の辻が語る、40代以上の方々に送る、質感にこだわる人生のススメ


by artwing