「鎮魂の歌を」 ByTamiko

Tamikoさんからの書き込みがありましたので、
載せますね。





テレビのCMの内容が明るく豊かになってきた。

番組のも通常のものに戻ってきた。

被災地の大変のな様子を伝えるニュースの時間も短くなって

復興の前向きな動きを伝えるものが多くなった。



昨日息子と話していたら

「こっちの放射能の量なんて大したことないよね。」

というので「でも通常の何倍にもなっているんだよ」

というと

「でもテレビで人体への影響なんて全くない量だって言ってたよ」

と言い返してきた。



たぶん皆さんもそう思っているでしょう。

ニュースで解説者がそう言っているから。

私は息子に言いました。

「影響は明らかに出ている。ニュースでは伝えていない事実だってあるよ。

重大なことは言わないで隠す、という情報操作がメディアにはある。

だから正しい情報はメディアに出てこないところから

得る姿勢が大切だよ。」と。

息子もいくつか反論したが、

テレビのメディアとはそういうものなのか、と少しは感じたようだった。



折しも昨日、知人に頼んでいたDVD「福島原発で何が起こっているのか」が届い
た。

息子にも見せたかったがその気がなさそうだったので

食事の用意をしながら見た。

インタビュー形式で、京都大学原子炉実験所の研究者が淡々と話し続けるDVDだが

原子力発電というものがよくわかった。



破局を防ぐ対策を延々と続けなければならないこと。

プルトニウムの生物学的毒性の怖さ。

プルトニウムを再利用しようとしているという事実。

海外の国々から怪しまれているということ。

そしてチェルノブイリ原発の事故の悲惨さも。

そして福島が今後どうなるのかという懸念も。



最悪チェルノブイリのようなことが起こると

日本全土の6割にあたる面積が

放射線管理区域となるという。

そこから強制避難させることになるが、それは出来ないだろう、と。

最後には今後の見通しを尋ねられて

「こういったことがまさか自分の目の前で起こるようなことになるなんて・・・・

こんなことが防げなかったことが悲しいです」

といって声を詰まらせて涙ぐんだ。



福島原発のまわり、強制退避された人々。

断定されるまでは

今はまだいつかは帰れると思っているかもしれない。

でも、このDVDを見たら

二度と帰れないんだと実感する。



震災から1カ月経って

ようやく福島原発の周りの被災地での

遺体収容作業が始まった。

ある人から

遺体はカラスに顔をつつかれて

顔が分からないほどだと聞いた。



この震災で2万7000人近くの方が

死亡、または行方不明になっている。

復興に向けて明るい曲で元気になろうという動きはたくさんあるが

私はその亡くなられた方々、そして遺族の心を救いたい。



「鎮魂の歌」を・・・・・

私の中にはずっと「花咲くときに」がリフレインしている。

早くこの曲を音源にして

被災地へ送りたい。



「歌のつばさキャンペーン」というプロジェクトがスタートしました。
現在楽曲アップの準備も整えています。

歌のつばさキャンペーンサイト
サイトからダウンロードできるようにして

被災地へ届けるのです。

録音を5月1日に行ないます。

思いを込めて歌います・・・・
by artwing | 2011-04-24 08:48

雅音人の辻が語る、40代以上の方々に送る、質感にこだわる人生のススメ


by artwing